妊娠中こそ気をつけたい!血糖値が高いと起こる妊娠糖尿病とは

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妊娠すると行う様々な検査の中で、血糖検査というものがあります。妊娠初期と中期に行われる検査ですが、文字通り血糖値を測定する検査のことです。血糖値というと中年以降の方が気にするイメージがあるかもしれませんが、実は妊娠中の女性こそ気をつけたいものなのです。血糖値が高いと母体はもちろん赤ちゃんにも様々な影響をもたらしてしまうのです。血糖値と妊娠糖尿病について確認しておきましょう。

血糖値とは、血液中の糖分(ブドウ糖)の量をあらわした数値です。毎日の食事の中の炭水化物や糖質は、身体の中で分解されブドウ糖となり血液によって運ばれ、身体を動かすエネルギー源となります。エネルギーとして消費されずに残った分は、肝臓や脂肪組織などに蓄えられ、必要になった時に燃焼分解されてエネルギー源となるのです。この時体内の血糖値を一定にするようコントロールを行っているのが、すい臓から分泌されるインスリンというホルモン物質ですが、妊娠すると中期以降に胎盤から血糖値を上げやすくするホルモンが分泌されるので、インスリンが機能しづらくなります。

通常インスリンもそれに応じて分泌量が増えて血糖値の上昇を抑えるのですが、分泌が十分に出来ない場合高血糖状態となり、「妊娠糖尿病」と診断されることがあります。インスリンの分泌異常が起こる原因は様々ですが、特に・体重が急激に増えすぎた・両親や兄弟姉妹が糖尿病・尿検査で異常が見受けられた・第2子妊娠以降の妊婦の場合は巨大児や先天異常児の出産歴、流産や早産歴がある・35歳以上(高齢出産)といったことが当てはまります。さらに初期の血糖値検査で高血糖の場合は、妊娠前から高血糖もしくは糖尿病だったと判明することもあります。

では妊娠糖尿病はどのような症状があるのでしょうか?母体が高血糖の場合、お腹の胎児も高血糖となり様々な異常が起こります。母体には、切迫流早産や早産の危険、羊水過多症、尿路感染症のリスクがあり、胎児には、難産に繋がりやすい巨大児、子宮内での胎児死亡などがあります。さらに妊娠前から血糖値が高かった可能性がある場合は、流産リスクが高く、また先天異常(奇形)を起こす心配があります。無事産まれてきても、赤ちゃんが低血糖、黄疸、呼吸障害などの合併症を引き起こすことが多く、母体の血糖コントロールがとても重要になってきます。

では血糖値を下げるために妊娠中にできることを確認しましょう。悪阻がある初期は難しいかもしれませんが、血糖値の上がる炭水化物や糖分の多いものを少なめにバランスの取れた食事を摂り、散歩などで身体を動かしてストレスをためないようにすることです。一度に沢山食べようとせず、小分けに少しずつ食事をするのも急激に血糖値を上げない方法のひとつです。なお切迫流早産で安静を指示されている場合はこの限りではありません。

妊娠中の高血糖や妊娠糖尿病は、中年以降に糖尿病にかかるリスクが高くなるそうです。健康な赤ちゃんを産むためにも、日ごろから血糖値を正常範囲に保つ生活習慣を心がけたいものですね。